「やまとさんやまとさんやまとさん、やまとさん!!!」
僕は全力疾走で大きなお屋敷に滑り込んでふみの母親を呼ぶ。
走ったのと、大声で叫んだのとで僕の息は一際荒い。
僕が叫んだので屋敷中の人がわらわらと玄関に集まってきた。
僕はふみの母親、大和さんが出てくるまでの間に息を調える。
「なんや、尊。そない慌ててどないしたんや。」
大和さんは血相を変えて飛び込んできた僕に驚いていた。
「ちょっ・・・!何なん!?アレ、ふみ!」
調いきれていない息で、早口でまくし立てたから、伝えたいことの半分も口に出来なくて、それがまたもどかしくて、僕はバタバタと足を踏み鳴らした。
「ああ、」
けれど大和さんは心当たりがあったのか、得たり顔で僕に笑いかけた。
「オモロイやろ、あれ。」
そういう感想で済まされることなのだろうか、僕の常識からすると甚だ疑問でしかないんだけど。
「まあまあ、落ち着きぃや。」
大和さんは僕の肩を軽く押して、玄関脇のソファに座るように促した。
僕はまだ荒い息で促されるままにソファに腰掛けて、極力早く息が整うように努めた。
「アンタが見たんはアレか?ひふみが独り言いうてたんか?」
僕は頷く。
「一人で遊んで、何もないトコに向かって『イチ』って呼んでた。そしたらその辺にあった木ぃが揺れるんや。『イチ』ってなんや?」
僕は知らない間に眉間にしわを寄せていた。
大和さんはそれを見て、僕の眉間を指で押す。
「形つくでぇ、人相悪なる。」
マイペースB型は話の腰を折るのが得意だ。僕も人の事はいえないけれど・・・。
僕は全力疾走で大きなお屋敷に滑り込んでふみの母親を呼ぶ。
走ったのと、大声で叫んだのとで僕の息は一際荒い。
僕が叫んだので屋敷中の人がわらわらと玄関に集まってきた。
僕はふみの母親、大和さんが出てくるまでの間に息を調える。
「なんや、尊。そない慌ててどないしたんや。」
大和さんは血相を変えて飛び込んできた僕に驚いていた。
「ちょっ・・・!何なん!?アレ、ふみ!」
調いきれていない息で、早口でまくし立てたから、伝えたいことの半分も口に出来なくて、それがまたもどかしくて、僕はバタバタと足を踏み鳴らした。
「ああ、」
けれど大和さんは心当たりがあったのか、得たり顔で僕に笑いかけた。
「オモロイやろ、あれ。」
そういう感想で済まされることなのだろうか、僕の常識からすると甚だ疑問でしかないんだけど。
「まあまあ、落ち着きぃや。」
大和さんは僕の肩を軽く押して、玄関脇のソファに座るように促した。
僕はまだ荒い息で促されるままにソファに腰掛けて、極力早く息が整うように努めた。
「アンタが見たんはアレか?ひふみが独り言いうてたんか?」
僕は頷く。
「一人で遊んで、何もないトコに向かって『イチ』って呼んでた。そしたらその辺にあった木ぃが揺れるんや。『イチ』ってなんや?」
僕は知らない間に眉間にしわを寄せていた。
大和さんはそれを見て、僕の眉間を指で押す。
「形つくでぇ、人相悪なる。」
マイペースB型は話の腰を折るのが得意だ。僕も人の事はいえないけれど・・・。
PR
トラックバック
トラックバックURL: