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2019/11/16 00:48 |
無題
その人が、さっと中空を掻くとまるで皮をめくったかのように中身が見えた。

それは見ているだけで吸い込まれてしまいそうな深い闇の色。その中に細く点滅する無数の光はただの豆電球ではない。
間近に見なくても人工ではないと知らしめる、本物の眩さを、その点光源は放っていた。

どこの安っぽいSF小説か、はたまた空想物語か。
真昼間の学校の屋上で、同級生の手から生み出された異空間は銀河を含む大宇宙でした。---なんて、一体誰が信じるのだろう。
実際、己の双眸で見てしまった自分ですら、夢だと信じたいほどなのに。

そう、これが夢であるのなら、誰か早く起こして欲しいものだ。

しかし私のショックなんぞ彼は知るはずもなく、空間の裂け目と形容すべき銀河の覗き窓から、キラキラ光る星屑が落ちてくると、それをすかさず手のひらに収めた。
そして気付いていないと思っていたのに、物影に佇んでいた私に向かってにこりと微笑んだのだ。
私は身に余る衝撃に自分の体を支えていられず、暗転する視界に身をゆだねるしか選択肢がなかった。
まぶたの裏に点滅する稲光が、彼の手の中の星屑と何の違いがあろうかと、思い込みたいのはやまやまだが、やはり違う種類の明滅であると理性が静かに囁いた。




続かない・・・。


魔法使いの男子と普通の女子の話。
しかし男子と女子はくっつかない。
なぜなら男子にも女子にも他に相手がいるから。
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2008/06/22 01:23 | Comments(0) | TrackBack(0) | 小説ネタ帳

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